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Press Release Detail

グローバルビジネスの要諦 タイ投資の新潮流 Vol.3

BCG経済

バイオ・循環型・グリーン経済を国家戦略に持続可能な成長に資する進出企業に手厚い恩典

vol.3のテーマは、「バイオ経済」「循環型経済」「グリーン経済」の考えを統合したBCG経済モデル。 タイの新たな国家戦略を概観するとともに、グローバル企業にとってのビジネスチャンスを考える。
生物多様性の強みを生かしつつ 環境保護と経済成長を両立する
 BCG経済モデルとは、「バイオ経済」 「循環経済」「グリーン経済」の3つの経済開発を統合した概念のこと。「バ イオ経済」は生物資源の効果的な利用を重視する経済活動、「循環経済」は様々な資源の再利用を考慮する経済活動、「グリーン経済」は地球環境に配慮した持続可能な開発につながる経済活 動を指す。  
 タイは、米やパーム油、サトウキビ、 キャッサバといった農産物の世界的生 産国としてもよく知られている。BCG 経済モデルには、タイの強みである生 物多様性と天然資源を最大限に活用しながら、科学・技術のイノベーションを通じて環境保全と経済成長を両立する狙いがある。
 2021年1月、タイ政府はBCG経済を国家戦略モデルに据えると表明。 タイ独自の高付加価値経済への変革を目指し、① 食品・農業、② 医療・健康、 ③ エネルギー・素材・バイオ化学、④ 観光・クリエイティブ経済の4つを重 点分野と位置付けた。対象産業の国内総生産(GDP)は11兆5,600億円に上り、全体の21%を占める。それを今後5年間で14兆9,600億円 (全体の24%)へと引き上げる計画だ。これらの指針は、日本の経済産業省が策定した「2050年 カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」とも合致する。

BCG分野への関心高く投資申請は前年比17%増
 BCG政策の推進には、外国企業からの技術導入や投資が欠かせない。タイ投資委員会(BOI)では、バイオテクノロジーや再生可能エネルギーの研究開発、廃棄物・リサイクル関連など、 環境負荷の低減に貢献するBCG事業者に対し、投資促進策を導入している。 BOIによれば、2020年のBCG分野 への投資奨励事業の申請額は3,903 億円と、前年比17%増加しており、 外国企業からの関心の高さがうかがえる。
   その一例が、バイオプラスチック産業だ。タイは東南アジア諸国連合(ASEAN)地域におけるバイオプラス チック生産のリーダーであり、2015 年から2021年3月までにBOIが承認したバイオプラスチック・バリューチェー ンに関するプロジェクトは21件。合計投資額は1,054億円を超えている。
 タイの主力セクターである自動車産業は、電気自動車(EV)技術に移行している。EVはグリーン経済に合致する分野のひとつであり、炭素排出量、 気候変動への輸送の影響、およびそ の他の環境問題を削減するための重要なテクノロジーだ。BOIは、EV生産および関連するサプライチェーンの発展を加速するパッケージを刷新し、 乗用車、バス、トラック、オートバイ、 三輪車、船舶などあらゆる種類のEV をカバー。総投資額50億バーツ(17 0億円)以上のバッテリー式電気自動 車(BEV)適格プロジェクトには、8年間の法人所得税免除が与えられ、研 究開発を行う場合は1~3年間の延長も可能になる。日本の各自動車メー カーもタイでハイブリッド車(HEV)などの現地生産を始めており、今後の事業展開が注目される。
   自動車に限らず、タイでは多くの日本企業がBCG 分野において活躍している。山形県に本拠を構えるバイオベンチャー企業のSpiber(スパイバー) は、化石資源に依存しない、環境性に 優れた新素材の製造をタイ工場で進めている。Spiberは日本で数少ないユニコーン(企業価値が10億ドル以上の未上場企業)であり、新進気鋭のバイオベンチャーが生産拠点としてタイを 選んだ意義は大きい。サトウキビや籾殻などの農産物に大きな価値を付加する生化学産業は国のターゲット産業のひとつであり、バイオ分野での人材教育への貢献も期待されるところだ。
   BCG経済モデルにおいて日本企業がビジネス機会を探求できる分野はモノづくりにとどまらない。再生可能エネルギーや省エネ、人やモノの輸送の効率化など、タイは多様な領域で日本企業の技術やノウハウを必要としている。 新規投資だけでなく、すでにタイに進 出している製造業・サービス業にも好機が広がる。環境配慮型事業や課題解決型事業を手掛ける日本企業は、タイの新たな国家戦略への参画を検討する価値があるだろう。

進出企業に聞く わが社のタイビジネス

日産自動車

グリーン技術でBCG経済の実現に貢献

 タイと日産自動車の関わりは古く、現地 パートナー企業による輸入販売を始めたのは1950年代にさかのぼります。現地工場での生産を経て、1975年から新工場における本格的な量産を開始しました。2011年には、シンガポールに置いていた地域統括機能をタイに移管。現在はタイ日産や関連 会社社員含め、6,000人以上の従業員を抱え、アジアの23カ国を管轄する地域本社となっています。
 2019年からはKICKSe-POWERの生産をスタート。これまでの継続的な投資、またコスト面などから海外初の次世代電気自動車の生産拠点としてタイを選びました。同車は日本市場に逆輸入するほか、インドネシアや シンガポールにも販路を広げており、ASEANへのさらなる展開を計画しています。  
タイはカーボンニュートラルが注目される前からBCGに取り組んできた印象があり、 電気自動車である日産LEAFをいち早く販売開始しました。単なる自動車供給にとどまらず、電力供給エコシステムをはじめとしたグリーン技術の発展に貢献できるよう、力を入れているところです。タイには日産の技術を理解する技術者も多く、今後も継続して投 資をしていきます。

タイで生産するKICKS e-POWER


タイ日産自動車 
社長 
關口 勲氏

Spiber

植物由来の新素材をタイで量産

 Spiberは様々な機能を持ったタンパク質素材を人工的に作る会社です。タイで現地 法人を立ち上げたのは2018年。バンコク東部のラヨン県にタンパク質の量産プラントを建設し、現在試運転を行っています。  
 タンパク質の生産には、微生物の餌としてグルコースなどの糖が必要です。タイはサトウキビやタピオカなどの豊富な糖源があり、 量産に適した環境と言えます。進出を検討する際、「農業資源を生かしてバイオ産業を強化したい」という政府の意向があり、当社のビジネスにマッチすると考えました。
 初の海外進出にあたり、BOIにはプラント構想段階から様々なアドバイスをもらい、具体的なイメージを掴むことができました。タイにはこれまでに数多くの日本企業が進 出しており、ビジネスのノウハウが蓄積されています。その恩恵を享受できることは、実際に進出して分かった大きな利点です。また、タイには理系の優秀な人材が多いと感じます。現在、現地で30名ほど採用し、プラントの立ち上げのために尽力してくれています。
  まずは迅速かつ安全にプラントを稼働すること。先々は、タイで培われた技術を諸外国企業にライセンス提供し、世界中に広くタンパク質素材を供給することを目指しています。


初の量産プラントがタイで稼働

Spiber(Thailand)Ltd. 
代表取締役 
森田 啓介氏

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