BOIは、発電やガスパイプライン輸送における公共施設および基本サービスを推進し、国の電力システムの安定性を向上させるために、合計500億バーツ近くの大規模な投資プロジェクトを認可した。
投資委員会(BOI)長官のドゥアンジャイ・アッサワジンタチット氏は、投資委員会、別名BOIの会議で、発電、または他のエネルギーからの発電と蒸気発生における公共施設・基本サービス事業および創造事業からなる、投資額合計499.11億バーツの以下の5つの大企業に対し投資奨励を認可した事を明らかにした。
1)Hin Kong Power Company Limitedは、コージェネレーションシステムの発電事業であり、総投資額が324.64億バーツとなる。1,540メガワットの発電プロジェクトを有し、ラチャブリ県に立地する。
2)B.Grimm Power (Angthong) 2 Limitedは、コージェネレーションシステムの発電と蒸気発生事業であり、総投資額が53億バーツとなる。コージェネレーションシステム発電容量が145メガワットで、コージェネレーションシステム蒸気発生量が30トン/時である。アントン県ワールド・フード・バレー・タイランド工業団地に立地する。
3)B.Grimm Power (Angthong) 3 Limitedは、コージェネレーションシステムの発電と蒸気発生事業であり、総投資額が52億バーツとなる。コージェネレーションシステム発電容量が145メガワットで、コージェネレーションシステム蒸気発生量が30トン/時で、天然ガスパイプライン輸送能力が年間139.14億立方フィートである。プロジェクトはアントン県ワールド・フード・バレー・タイランド工業団地に立地する。
4)TOP SPP Company Limitedは、コージェネレーションシステムの発電と蒸気発生事業であり、総投資額が43. 5億バーツとなる。プロジェクトでは1時間あたり120メガワットの発電と294トンの蒸気発生ができる。プロジェクトはチョンブリ県に立地する。
5)Toyobo Indorama Advanced Fibers Company
Limitedは、自動車エアバッグ用原糸として使用される高密度複合糸である特殊な性質の糸を製造している。総投資額が25.96 億万バーツである。プロジェクトはラヨーン県マプタプット工業団地に立地する。
「この度BOIが奨励認可をした企業は、特に発電におけるインフラの大規模プロジェクトである。2018~2037年を対象とするタイ電源開発計画に基づく国の電力システムの長期的な安定性の向上に役立つ事のみならず、コロナウイルス感染状況が終了した後のタイ経済の回復後に将来の電力需要に対応するための基礎産業への投資でもある。」とBOI長官は述べた。