
BOI は正式に「LTR ビザ」を開始しタイで投資、長期的滞在するために世界中から能力の高い人材を引き付けている。タイが地域の中心となり、外国人の主要旅行先および働き先であることを強調し、5年間で100万人の主な4グループの外国人の誘致を目指し、タイの新たな経済大国への進出を推進している。
タイ貿易代表者兼首相顧問であるM.L. チャヨーティット・クリッダーコーン氏は、2022 年 9 月 1 日に正式に開始される「長期滞在ビザ(Long-Term Resident Visa: LTR Visa)」である新しい種類のビザの開始イベントにて、タイ経済が先端技術およびイノベーションを使用して長期的な成長を生み出す新しい経済大国となるよう可能性を向上させる、対象となる12産業を中心に国内に事業の拠点を築くよう誘致するために、タイ政府が外国人投資家に特別な恩典を付与する政策を準備たと述べた。
LTR ビザは、先端技術のスキルおよび専門知識において能力の高い者、裕福な者、世界中のどこからでも働きたい者など新しいグループの外国人居住者を誘致することを目的としている。タイは観光客や世界中から仕事で出向く人々にとって主要な目的地の 1 つである。
「タイは重要な岐路に立っており、過去2年間の新型コロナウイルス感染症の影響を受けた後、急速な景気回復を加速させなければならない。支出および投資を促進するために、再び外国人を受け入れる開国においては質の高い観光客を対象としており、可能性の高い人材を誘致する。LTR ビザはタイ経済の回復を加速させる重要な措置となっている。」と M.L. チャヨーティット氏は述べた。
投資委員会(BOI)長官のドゥアンジャイ・アッサワジンタチット氏は、LTR ビザが次の 4 グループの外国人に恩典を付与することを明らかにした。
1. 裕福な地球市民は、100万米ドル以上の資産を有し、個人所得が80,000米ドル/年以上であり、タイ国内投資が 500,000米ドル以上であること。
2. 裕福な年金受給者は、個人所得が80,000米ドル/年以上であり、所得が基準を下回った場合はタイ国債または不動産に最低250,000米ドルを投資すること。
3. タイを拠点に働きたい者は、個人所得が80,000米ドル/年以上であり、所得が基準を下回った場合は修士以上の学位を持っている、または知的財産を所有している、またはシリーズAの資金を受け取っていること。
4. 高度なスキルを持つ専門家は、個人所得が80,000米ドル/年以上であり、所得が基準を下回った場合は科学技術の修士以上の学位を持っている、またはタイでの職務に関連する専門知識を持っていること。
LTR ビザ所有者の恩典に関して、タイに 10 年間滞在できること、出入国の際に国際空港でファストトラック利用が可能であること、1年ごとの入国管理局への出頭報告(従来は90日毎)、出国時の再入国許可(Re-entry permit)の取得不要、高度なスキルを持つ専門家の場合は所得税を17%に減税すること、そして扶養家族が最大4人まで可能であることという恩典が付与される。
この新しい種類のビザは、支出と投資を促進し国の経済成長を促すために、裕福な者やスキルおよび専門知識を有する者など新しいグループの外国人住民者を誘致することが期待されている。BOIはこの新しい種類のビザの申請者の資格を審査する役割がある。興味のある方はhttps://ltr.boi.go.thにてオンラインで申し込むことができる。」とドゥアンジャイ氏は述べた。
尚、2022 年 8 月 31 日にウォルドーフ・アストリア・バンコクホテルで開催された LTR ビザの正式ローンチイベントでは「LTR トーク」セミナーが行われ、投資委員会 (BOI)長官のドゥアンジャイ・アッサワジンタチット氏、タイデジタル評議会の副会長であるナッタウット・アモーンウィワット氏、在タイ外国人商工会議所連合会の会頭である Vibeke Lyssand Leirvåg 氏、およびアゴダのCEOである Omri Morgenshtern 氏もこのセミナーに参加した。