タイ投資委員会(BOI)は昨日、電気自動車(EV)の製造、廃棄物からの再生可能エネルギーの生成、データセンターそして旅行および観光のインフラおよびに装備品等のプロジェクトへの総額410億バーツ(11億米ドル)相当の投資促進申請を承認した。
会議は副首相で新たにBOI議長に任命されたパーンプリー・バヒッダ‐ヌカラ氏が主導し、今年1月に発効した5年間の投資促進戦略のファインチューニングも行った。
「新政権樹立以来初の理事会で承認されたプロジェクトは、EV、再生可能エネルギー、デジタル等、今後数年間の投資促進政策の焦点となる戦略分野の大きな部分を占める。」と BOI事務局長のナリット・テルドステラスクディ氏は本日開催された記者会見で記者団に語った
調整後の戦略では五つの戦略的産業と活動を今後4年間(2024年から2027年)の投資促進政策の中核に据えそれらに特別な投資インセンティブを提供する。 それらは(1) BCG Bio-Circular-Green(バイオ‐循環‐グリーン)の頭文字であり、農業、食品、医療やクリーン エネルギーを含む、(2) 自動車、特に EV、電池から自動車の製造と関連サプライ チェーンや充電ステーションの主要部品をカバー、(3) 電子機器、特に川上およびにスマート電子機器や(4) デジタルとクリエイティブそして (5) 地域本部およびに国際ビジネスセンターである。
改訂された戦略はまた、産業部門の変革を可能にするための以下の五つの重要な課題を推進する。それらは(1) グリーン変換。 (2) 技術開発。 (3) 人材の育成と魅力。 (4) クラスターベースの投資。そして (5) 投資の容易さ等とナリット氏は述べた。
BOIは2023年1月から8月までに合計投資額4,650億バーツ相当の投資促進申請を受け取り前年同期比47%増加した。申請件数は33%増の1,375件となった。
「我々が今年に入ってから確認した大規模プロジェクトの継続的な流れは複雑な地政学的環境に反応して生産拠点を移転する国際投資家のタイへのコミットメントを再度確認している」とナリット氏は述べた。そして「タイの投資エコシステムとタイ経済を『ニューエコノミー』に向けて再構築することを目的とした新しい投資促進戦略の導入によりタイへの投資はさらに魅力的になるであろう。」と。
プロジェクトの承認
昨日の理事会で承認された投資申請には次のプロジェクトが含まれる:
- 中国の大手自動車メーカーの1つである長安汽車は工場への88億6,000万バーツの投資承認を取得、当初の年間生産能力はバッテリー式電気自動車(BEV)または完全EV車約5万8,000台とプラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)約3万6,500台である。この投資は長安が4月に初めて発表したもので同社の中国国外初の右ハンドル車生産拠点となりラヨーン県のWHA工業団地イースタンシーボード4に位置する。
- C&G Environmental Protection (Thailand) Co., Ltd.は廃棄物から発電する35メガワットの発電プロジェクトへの48億9000万バーツの投資の承認を取得。この施設はバンコクのノンケーム固形廃棄物処理センターのエリアに設置される。
- New Sky Energy (Bangkok) Co., Ltd.は廃棄物から電力を生産する35メガワットの発電プロジェクトへの48億9000万バーツの投資の承認を取得。この施設はバンコクのオンヌット廃棄物処理センターの区域内に設置される。
- True Internet Data Center Co., Ltd.はノンタブリ県パックレット地区に位置するデータセンター事業への35億9,000万バーツの投資の承認を取得した。
- タイ国際航空 PCL は総乗客数 1,670 席、総貨物積載量 303トンの旅客機 5 機を取得するための 93 億 1,000 万バーツの投資を承認された。
- Songcheng Holding (Thailand) Co., Ltd.はチョンブリー県に位置する観光インフラと観光スポットへの95億4000万バーツの投資の承認を取得した。
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