
世界的なデータセンター企業が続々とタイに進出し、タイと地域におけるデジタルおよびAIビジネスの拡大に対応しています。これは、タイ政府のデジタル経済発展戦略を強化するもので、米国の大手データセンターエクイニクスが今後10年間でタイに165億バーツを投資する計画を発表しました。タイをCLMVT地域のデジタルハブとしての地位を高めることが期待されています。データセンターおよびクラウドサービス事業における投資奨励の総額は現在、1700億バーツを超えています。
投資委員会(BOI)のナリット・テートサティーラサック長官は、過去1年間で世界的なデータセンター事業における大手企業がタイへ投資を続けており、現在、データセンターおよびクラウドサービス事業において投資奨励を申請したプロジェクトは合計47件、投資総額は1730億バーツを超えていると述べました。最新の動向として、コロケーション型データセンターサービスで世界1位を誇る米国のエクイニクス社が、今後10年間でタイにおいてデータセンターに総額5億米ドル(約165億バーツ)以上の投資計画を発表しました。BOIは第1フェーズの投資額71億8000万バーツを既に承認しており、2027年(仏暦2570年)にサービス開始を予定しています。
タイ国内およびCLMVT地域の顧客に対応するため、エクイニクスがタイを新たなデータセンターの設置先として選択した理由は、以下の3つが挙げられます。(1) タイが地域のデジタルビジネスのハブ、特に総人口2億5000万人を超えている CLMVT地域の接続拠点(Connecting Hub)となる体制が整っていること (2) 国内市場の成長可能性が非常に高く、AI技術の発展や、ビジネスセクターにおけるデジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation)の需要拡大、そして「クラウドファーストポリシー」に関する政府の積極的な政策により、官民機関のクラウド技術活用が進められて需要を刺激し、タイ国内のデータセンター市場の成長が見込まれること。(3) 投資奨励に対する政府とBOIの明確な政策に加え、高速インターネットや5Gネットワーク、安定した電力供給といった質の高いデジタルインフラが整備されており、人口の85%以上がインターネットにアクセスできる環境があることです。
「エクイニクスによるタイでの大規模投資発表は、タイのデジタルインフラを強化し、タイ企業が高品質なデジタル技術ネットワークにアクセスできるように支援し、新たな製品やサービスの創出機会を広げ、製造業、金融、貿易、観光業、各デジタルサービスなど他産業の成長を促します。さらに、エクイニクスは、外国からの専門家を通じてタイ人スタッフに知識移転を行う計画も立てており、将来の新技術導入に備えてタイ人材を育成する支援になるでしょう」とナリット氏は述べました。
-
PR148_2567.pdf (Download)
-
PR148_2567JP.pdf (Download)